韓国で優勝してきました。カジノ編「ようこそ、ざわつく方へ」
※今回は心境の描写をメインにするため、小説風にお届けします。
2026年6月。おれは、はじめてのカジノで賭けごとに興じていた。
パチンコや競馬はやったことがあるが、少額を賭けては負け、
「ふーん」
「まあ、確率的に負けるよね」
「開催側が有利になっているからねぇ」
くらいに、冷めた考えでいた。
でも今日は違う。
目の前でゲームは進んでいた。
けれど、急に手が動かなくなった。
さっきまで何も考えずに押していたボタンが、押せない。
某ギャンブル漫画で心がざわつく描写があるが、
今まで誇張だと思っていた。
しかしいま、それが目の前で起きている。本当にざわついている。
「これがッ・・・ギャンブルッッッ・・・!!!」
時は戻り、韓国に行く前。
海外旅行好きな友人たちに、「今度韓国行ってきます!!!」と報告していた。
そうすると、
「カジノで一攫千金狙いましょう!!!」
というアドバイスが。
なるほど。韓国だとカジノができるのか。これはネタとして面白そうだな。
と思い、行くことにした。
さっそく旅行の道中、「Seven Luck CASINO」というカジノにいってきた。

金ピカで怪しい雰囲気。
さらに、高級そうな車がたくさん停まっている。
我ながら、場違いなところに来てしまった。
だが、ここまで来たからには後戻りできないと思い、まずは入場した。
このカジノは外国人専用のせいか、まずは入口でパスポートの提示を求められた。
黒服の人に、まじまじと見つめられる。
ここは「舐められたら負けだ」というなぞの強がりが発動して、
「今日で3回目くらいですがなにか?」
という態度をとり、無事突破した。
入場時点でドキドキだった。
その後、エスカレーターでゲームフロアに向かう。

ゲームフロアに入る前から、すっっげ〜怪しい。
あきらかに子供が来るところではない雰囲気が漂っている。
ここから先、コワモテで屈強な男や、マフィアっぽい人たちと遭遇するのだろうか。銃とかで脅されるのだろうか。物理的に戦う術はない。大人しくやりすごすしかないのか。
そんな恐怖に怯えながらゲームフロアに着くと、映画で見たような光景が広がっていた。
スロットマシーン。
ポーカーテーブル。
両替所。
バー。
ゲーセンで見るようなゲーム機。
ATMもある。(ここでお金おろしてね ♪ ということだろう)
よく映画やドラマで見る赤黒のルーレットは、ここだとゲーム機でやる仕様だった。
IT化の波が、ここにも押し寄せている。
照明は当然薄暗く、黒服のスタッフたちが会場を闊歩している。
恐怖でしかない。
会場をよく見ると、VIPルームなんてものもあるのか。
はらしょーごときが間違って入ろうものなら、筋骨隆々の怖い人たちが出てきて締め出されるに違いない。
対抗できるお金も権力もない。
恐怖との戦い。
とりあえず、いきなりゲームをする度胸はなかったので、会場をうろついて様子を見つつ、トイレに行った。
どんなトイレなんだろうか。やはり金ピカなんだろうか。ここにも怖い人が監視しているんだろうか。
そんな不安を抱えながら、いざトイレまで行ってみると、
普通だ。
普通のトイレだ。
普通にきれいなトイレだった。金ピカじゃなくてよかった。
ゲームフロアに入り、初めて安堵した。
トイレに安心したところで、徐々に会場の雰囲気にも慣れてきた。
しかし、なにをどうすればいいのか全くわからない。
AIに聞いても解決できそうになかったので、黒服のスタッフに恐る恐る声をかけた。
おれ「Japanese OK?」
スタッフ「・・・チョット」
実際話すと、チョットどころじゃなく話せた。神。
話を聞くと、そもそもメンバーズカードを作る必要があるとのこと。
入場時に無駄に強がったのが完全に仇になった。なんでしょうもないことで強がったんだ??
「はじめてです」って普通に言うべきだった。
海外でも、素直にわからないことはわからないと言うべきだった。素直大事。
なんだかんだでメンバーズカードを作り、ゲーム機の操作方法も教わり、ようやくお目当てのゲームを始めた。
今回やろうと決めていたのは、バカラである。
バカラは超絶ざっくりいうと、
「2つのチームのうち、どっちが勝つかを当てるカードゲーム」。
勝率はほぼ50%の、シンプルなゲームである。
これを選んだ理由は、「英語が話せなくてもできる」から。(超重要)
ポーカーもやってみたかったが、やり取りが英語になる上、ゲーム中はスマホを使えないので、スマホがなくてもできるゲームを選んだ。
バカラは基本「プレイヤー」か「バンカー」にいくら賭けるかを繰り返すだけなので、英語がわからなくてもできる。
あと、やったことなかったのでやることにした。
ということで、このカジノではゲーム機でできる仕様だったので、そこに座っていざバカラ実践。
最初はビビり倒していたので、最低掛け金の1万ウォン(1000円くらい)を、バンカーにベットしてスタート。
負けた。
驚くほどあっさり負けた。
残り持っていた現金は4万ウォン。これで凌ぐしかない。
引き続き1万ウォンを賭けつつ、ゲームは進む。
勝った
負けた
勝った
勝った
・・・
徐々に10万、15万と増えてきたのだが、ここで気づく。
・・・めっちゃ眠い
この日は1日中歩き回り、会場も薄暗かったせいか、眠気が襲ってきた。
カジノに入る前は、
10万円くらい突っ込んで、派手に負けるか超儲かるかでブログネタにしよう!
と、はりきっていたのだが、眠くてそれどころではなくなってきた。
「眠いから掛け金増やしてやって、0になったらもう帰ろう」
と、途中から適当にやり始めた。
まだゲームは続く。
負けた
勝った
負けた
勝った
勝った
・・・・
30万、10万、20万、30万、60万、80万と残金が変化していき、気づけば130万ウォンになっていた。
「100万超えているな、、、」
と、眠くて朦朧とした意識の中で思った。
「そういえば、130万ウォンって、日本円にするといくらだ・・・?」
と計算してみると
・・・13・・・万円ッッッ・・・!!?
急に目が覚めた。
「13万円って・・・どれくらいだ・・・?」
「ホテル代と飛行機代を払っても、おつりがくるッ・・・・!!!?」
おれがざわついている間も、ゲームは続いている。
しかし、「13万手に入れられる」という現実に直面した時、さっきまで適当に押していたボタンが、急に押せなくなった。
幸い賭けなくてもいい(ボタンを押さなくても)ゲームは進むので、まずは状況の整理を始めた。
仮に、、、仮にだ。この13万を全額ぶちこんで、もし勝ったら・・・?
・・・26万円ッッ・・・・!!!!
韓国に旅行に来たのに、金が増えるッ・・・!!!
いや待て。
「勝てば」の話だ。もし負けたら?
13万が、、、パーッ・・・!ここまでの積み重ねが、無ッ!! 水の泡ッッ・・・!
しかし、しかしだ。
7万賭けて勝っても、20万だぞ?
全額ベットしなくてもいいのでは?
でも、ここまで増やしたんだ。次も当たるのでは???
疑心暗鬼と希望的観測が止まらない。
ゲームは続いているので、ベットせずに頭の中だけでやってみた。
勝った・・・
勝った・・・
勝ったッ・・・!
シミュレーション上は3連勝。もし賭けていたら?
104まん・・!?・・・いやいやいや
次も勝つ保証はない。
それに、負けたところでゲーム進行の証拠もないから、ネタにしても
「嘘でしょwww」
「作り話乙www」
で終わるのが目に見えている。
もう、ホテル代も飛行機代も稼げたんだぞ?
もう十分では?
これ以上は、身を滅ぼすぞ???
・・・ここでッ!・・・撤退するッッッ!!!実利を優先する!!!
おれはプレッシャーに負け、撤退を選んだ。


人生初のカジノは
5万ウォンを130万ウォンと、元手を26倍にする成功を収めた。
これはつまり、「韓国に行けば、お金が増える」ということ。
いや、韓国でなくても、カジノのある国でノマドすれば、
「お金を増やしながら旅ができる」
ということである。
え?負けたらどうするかだって??
それは、
勝つまで続ければいいのである。
勝つまで続ければ、勝率は100%になる。現におれの勝率も100%だ。
軍資金がなくなったら、クレジットカードのキャッシングをすればいい。
会場にATMあるし、キャッシングの返済は1か月ぐらい先だから、それまでに勝てばいいのだ。
・・・
ということで、
このようにして人は地獄に落ちていくと思うので、くれぐれも用量・用法を守ってカジノを楽しんでください。
漫画のような狂気の沙汰には近づけませんでしたが、楽しい思い出になりました。
次回はもっと狂った賭けをしたいところです。
ちなみに、
「確定申告でこれどうすればいいんだ?」
と思い調べたら
50万までは「一時所得」として、控除されるらしい。
とはいえ、確定申告の時、ちゃんと調べて申告しよう。
次回は、韓国 普通編に戻ります。





